伊勢崎市旧境町地区にある消防署の老朽化による建替事業です。消防署は旧境町のまちなかにありましたが、国道354号線沿いに移転、建替となります。
消防署に求められる機能を満たすことは当然のことながら、新しい立地での消防署としてのあり方をアピールすることを考慮しました。
一つは市民の安全を守り、緊急時の迅速な対応を表現するため安定感とスピード感を感じさせること。もう一つは国道354号線に対し、庁舎の正面を正対させることで消防庁舎としての存在感を高めるとともに、地域に対しての防災意識の向上に寄与すること。これらをコンセプトとして施設計画を行いました。
意匠デザインは近年の複雑化、高度化する消火、救助活動を表すようにハイテク感を想起させる近未来的なデザインとしました。庁舎棟のカラーリングは白の外壁をベースとし、放水ホースの形状を表した赤い帯状のラインで外観を引き締めました。併設する消防車車庫棟は黒ベースの外壁とし、格納される緊急車両の赤色が庁舎棟の赤ラインと呼応するようなデザインとし、庁舎棟と車庫棟が調和する色彩計画としました。
- カテゴリー
- 業務施設
- 発注者
- 伊勢崎市
- 所在地
- 伊勢崎市境木島907
- 構造規模
- S-2
- 延べ面積
- 904.26m2
- 竣工年度
- 2023年度
- Architect-Designer