既存機能を維持しながら現地建て替えを行う建築計画として、「災害に強い庁舎」を基本コンセプトとし、土地利用計画や緊急時の出動動線、訓練動線等を綿密に検討した、新たな地域防災の拠点整備を目的としたプロジェクトです。
消防庁舎は24時間稼働し続ける施設であることから、内部動線の明確化を図りながら、執務環境や仮眠における居住環境の向上をはかることで職員にとっても利用しやすい環境整備を整えました。
太陽光発電パネルや日射抑制の外装ルーバー等の設置により防災や環境配慮における市民意識の向上にも寄与する施設計画とし、外観デザインは地域の安全を守る施設としてランドマーク的な役割をもたせ、RC造の庁舎棟とS造の車庫棟をバランス良く組み合わせたボリュームにオーバルの上冠を載せることで視覚的にも「強さと柔らかさ」を併せもつ地域防災のシンボルとして機能する施設計画を試みました。
- カテゴリー
- 業務施設
- 発注者
- 前橋市
- 所在地
- 前橋市樋越町
- 構造規模
- 庁舎棟RC-2 車庫棟S-1
- 延べ面積
- 1,752平方メートル
- 竣工年度
- 2016年度
- Architect-Designer
- Assistant-Engineer
- tamura