本施設は、「群馬県立障害者リハビリテーションセンター再編整備基本計画」に基づき、提案、そして計画された施設です。
既存施設の老朽化に伴い入所者の生活環境の改善が必要となっていること、障害の多様化・重度化を背景とする社会的な流れの中で、より専門的なサービスの提供が出来る施設とすること、そして、福祉に携わる方々の育成、障害に応じた医療的ケアの向上が図れる施設として計画されました。
計画された施設は、3つのゾーニングで形成され、各エリアを明確に分けながらも施設として一体感のあるデザインとなっており、やさしい光に満ちた空間で構成されています。
居室ゾーンは、施設の東・西側に配置され、障害の程度に併せた4つのユニットで構成されます。内部は個室や個室同等の機能を持つ2人室からなり、各室とも入居者のプライバシーに配慮されています。
食堂・訓練ゾーンは、施設の中央にワンルームで計画され、居室からのアプローチを容易にし、スタッフステーションからは、見守りやサービスの提供がしやすく、入居者がいつでも集えるコミュニティの場となっています。東・西側の中庭から続く光庭は、柔らかい光に満ちた開放的な空間となっています。
管理ゾーンは、既存施設に接続される部分に計画され、診療施設、厨房施設、研修施設を備え、施設全体における入所者の医療ケア、健康面や食事面でのサービスの提供、又、障害施設で働く人達の質の向上も図れる施設として計画されています。玄関に大きな庇が迫り出し、力強く自立していくイメージが感じられるデザインとなっています。
- カテゴリー
- 医療福祉施設
- 発注者
- 群馬県
- 所在地
- 伊勢崎市
- 構造規模
- 南棟RC-1 連絡通路S-1
- 延べ面積
- 5,120平方メートル
- 竣工年度
- 2016年度
- 受賞歴
- 平成28年度 関東甲信越建築士会ブロック会 優良建築物
- Architect-Designer
- Assistant-Engineer
- ogihara
- Assistant-Engineer
- kaneda
- Structural-Engineer
- nukui
- Eiectrical-Engineer
- arima
- Machine-Engineer
- saito